木のぬくもりあふれる店内でいただくことができるのは、厳選素材で作られた上質な味わいのスイーツと、ほんわかした店主さんが目の前で淹れてくださる本格的な中国茶。
この日は珍しく友だちと連れ立って、のんびりとした住宅街の中に佇む中国茶のカフェ、甘香茶屋(もかちゃや)さんへ♪
材木加工の作業場?のようなところと同じ敷地にあり、カフェの店内もほとんどが木の素材で設えられています。
2人がけのテーブルが3つだけのこじんまりとした空間ですが、ナチュラルな風合いのインテリアに囲まれて抜群に落ち着く♪
テーブルの上にはささやかなお花も。
こちらが中国茶のメニューで、茶葉の発酵の度合いなどが異なる中国・台湾のお茶がズラリ。
私は完全に中国茶初心者で何を基準に選べば良いのかも分からなかったのですが、ひとつひとつに香りや味わいの説明が添えられているので、それを頼りに「白牙奇蘭(はくがきらん)」(600円)という半発酵茶を選んでみました。
フルーツのような香りと口に含んだ時の蘭の花のような香りが広がる魅力的なお茶。しっかりした味わいです。
とのこと!
そしてしばらく待つと、こちらの一式が到着。
この形になる前に、右上の小さな急須のようなものにお湯を注いで、蓋を閉めた状態でさらに上からお湯を回しかけて...というような一連の流れを目の前で実演してくださいました。
上からお湯を回しかけるのは中の温度を下げないためで、熱いほうがしっかりと茶葉の味が出るのだとか。
そのあと、急須から左上の茶器にお茶を移し、そこから左下の聞香杯(もんこうはい)というちょっと縦長の茶器いっぱいにお茶を注ぎ、すぐに右下の飲杯(いんはい)に中身をすべて空けてしまいます。
途中で1度経由した聞香杯というのは、実は香りを楽しむ専用の茶器らしく、数十秒単位でも香りが変わるのでぜひ嗅いでみてくださいと言われました(そこまで細かい香りの変化は分かりませんでしたが、とてつもなく芳しい香りが漂ってくることは分かりました!)
実際に口をつけるのは最後にお茶を注がれた飲杯で、これがまたお猪口よりもさらにひと回り小さいくらいのかわいらしいサイズなんです♡
早速いただいてみると、私が頼んだ白牙奇蘭はわりと香ばしい味わいで、これまで飲んだことがあるお茶の中ではほうじ茶に似ているような気がしたものの、それとはまったく別のフルーティーな味わいも感じられる飲みやすいお茶。
意外とさっぱりしているんだなぁ〜と思ったりもしたのですが、このあと2煎目・3煎目と先ほどと同じ流れでまたお湯を注いでくださり、回を重ねるごとに初心者の私でも分かるくらい明らかに味に深みが増していくではありませんか!
どのお茶でも2煎目のほうが茶葉がしっかり開くため味が濃くなるそうで、私の印象では最初そこまで感じられなかったお花のような香りがどんどん強くなっているようにも感じられました。
私たちは4煎目まで楽しませていただきましたが、店主さんによると4煎目は少し味が薄まってしまうとのこと(全然気になりませんでしたけどね◎)
友だちが飲んでいたお茶は私のとはまた全然、本当に全然違う味わいで、お茶の色からして竹のようなフレッシュなグリーン(私のは茶色)
香りにもお味にも花の香りがぶわ〜っと広がってくる感じで、みずみずしさ全開でした。
そんな中国茶と一緒にいただいたのが、こちらのお菓子。
有機ドライフルーツの国産ラム酒漬ぱうんど(生クリーム付き:400円)です。
これがもう〜〜心にしみ渡るおいしさで!
ラムの上品な風味と、しっとりとした生地が極上の味わい。
生クリームにはジャージーミルクが使用されていて、驚くほどミルクの味が濃厚でした。
パウンドケーキと一緒に食べきれないほどたっぷり添えられているのも嬉しい◎(クリームだけしみじみ味わうのもまた幸せ♡)
友だちはおしるこ(400円)
まったり話し込んでいたら、途中でクッキーまでサービスしてくださって至れり尽くせり...♡
このクッキーも素朴な甘みでおいしかったです。
こちらのランプシェードがナチュラルで個性的だったのでその通り感想をお伝えしてみると、なんと折れた木の枝と和紙を駆使して作られた完全ハンドメイド作品らしい!
あれこれ尋ねる私たちの質問にもその都度にこやかに、そして丁寧にお話してくださって、本当に素敵な店主さんでした。
ぜひまたほかのお茶も味わってみたいです♪